KunADonic System Line 格闘日記
嗚呼ADSLよ、おまえは何故遅い?
とにもかくにもADSLな昨今ですが、速い速いと喜んでいる人ばかりではありません。もちろん対称エリア外という、遅い以前の方もまだまだ沢山いらっしゃることでしょうが、GOサインに有頂天になってウキウキ気分でいたら、実際につないで見ると……。ということも、多々あるのです。
そもそも、NTTがなかなかADSL導入に踏み切れなかったのは、その商品性にあります。著しく不安定で、曲りなりでもNTTの商品として販売するには、あまりにも不安要素が多すぎたのです。クレームの殺到することがあらかじめ予測できる商品というのも、大変苦しいものです。
既に導入に際して、事前に情報を入手している方も多いかと思います。それでも、実際に導入してみないと何もわからないのが、ADSLです。速度へのあらゆる対応は、全て事後対処です。遅いから対処するのであって、もともと速いなら、その必要はありません。このページをご覧になる方は、基本的に2つのタイプしかありません。ADSL導入を検討している方か、ADSLを導入したが遅くてどうにもならないと嘆いている方か、この2つでしょう。
ここでは、私のADSL導入から現在に至るまでの、速度との格闘日記を紹介しています。皆様のご参考になるかどうかはわかりませんが、こんなデータでもご活用いただければ幸いです。
■2001年4月14日(土)
そうそうADSLの連絡やっとありました。5月8日工事です。試験完了したのかなあ。接続後に不具合が出るそうだし、ISDN併用なのでこれも問題ありかのう。ISDN残すというのもなかなかいい選択だね。電話の2Chそのままでもう一本フレッツADSL専用線だよ。つまり全部で3回線分だ。電話しながらFAX送りながらネットができるわけだ。すげ~~~無意味。
プロバイダは当初予定通りWAKWAKのざんまいADSLバリュー。これだと一月5Gまでで2000円以下。やはり決め手はバックボーンね。GIGAボーンのあーくすたーらぶらぶ。これは当日に切り替え予定。その他のプロバイダはついに解約。そねっとはサーバー維持で継続だけど、テレホーダイ専用のKCOMはさようなら。WAKWAKはもともとざんまいだけど、フレッツISDNといっしょにおさらば。これで経費が5000円ほど減る。すげえ。
それからモデムはレンタル。もちろん光見越してね。あとルーターの購入も検討中(というか無いと使えない環境)。これはメルコかなあ。ワイヤレスLANもいいのだけど高いのが難点。ノートは我が家に3台あるのでワイヤレスは検討課題なんだけどね。
最後に屋内配線工事は自分でやることにした。保安器まで2線を持ってけばいいのだから簡単。配管通るかねえ。ISDNと並行するし…。
■4月15日(日)
下の記述をご覧ください。これは、NTTのフレッツADSLのページにあったものです。
●回線調整工事費
※ 回線調整工事費に関しては、加入者回線区間において伝送速度が低下した場合などにお客さまからのご要望に基づいて実施するものです。
つまりですね、事前にろくな試験もせずに回線工事はしますよ、問題が出たら、お客さんが工事費を払えば対応しますよ、ってことです。で、どうしてそんな怪しい商売をしているかというと、実際のところやってみないとわからないのですよNTTも。
それで工事してみれば、どこでどういった不具合が出るか、実例を持って対応できる。対応しておけば、それ以後にその隣接地区で申し込みがあっても不具合が回避できる、というわけです。だから、ちょっと待った!なわけですよ。最初に申し込んでウキウキ気分でいる自分のようなヘビーユーザーは検証の叩き台にされ、しかも金まで払わされるわけです。
ということで、私が叩き台になるので(というかこのBBSの記事自体叩き台だ…)フレッツADSLにGOサインしたわけです。まあ、不具合が出ないことを祈りましょう。不具合の出る確率は30%程度です。
■4月25日(水)
KCOMのADSL対応がついに実現。しかしその対応の遅さと中身については、以前のフレッツISDNの時より酷くなってます。当面はめったくりとの契約による相互利用、というかこれはめったくりへの斡旋に近い契約形態かもしれません。バックボーンに関しては、KCOM収容回線が利用されると思われます。つまり、KCOMがADSLチャンネルを用意するためにめったくりを利用し、めったくりも高価なバックボーンと会員斡旋にお金をかけずにユーザーを獲得する、という構図です。このめったくりの方法は既にOCNとも成立していて、他のプロバイダの多くもこの手法でめったくりと迎合すると思われます。ACCAについても同様でしょう。
しかしめったくりにせよACCAにせよ、とにかく都心部には強いものの、近郊都市はまるでダメです。この点は同種のサービスを提供しているNTTのフレッツADSLには敵いません。これは既にISDNで多くのプロバイダに実績がある現状を考えても、明らかに強い立場です。我が町日野市では現在、当然フレッツのみしか対応しませんから、めったくりにしてもKCOMにしても、まるで話にならない守備範囲だと言わざるを得ません。結局、KCOMにはさよならすることとなるでしょう。128Kでは大変お世話になりました、ありがとう。
で、WAKWAKに期待大なわけです。たのむぞわくわく。
■5月 8日(火)
本日ついに工事です。とりあえず、ルーターもモデムも届き、設定も完了し、プロバイダへの変更手続きも済みました。あとは工事の完了を待つばかり。既存のISDN回線と同じ配管を通すという、なかなか危険な設置環境がどうでるか。ISDN側をツイストペアにすることを検討しましたが、このツイストペアは当該箇所のノイズに対して効果のあるもので、ADSLへのノイズの対策としては、むしろADSL回線をツイストにするのが正解ですね。ISDN側の対処は、フェライトコアが一番でしょうか。
というか、ADSLの屋内配線は、基本的に既存の電話回線を使うわけですから、考えようによってはここも危険ですね。できれば、この部分もツイストペアにしたほうがいいかもしれません。このツイストペア、不安定な56Kモデムにも効果ありますよ。
さて、長年使ってきた128K環境も、今夜が最後となります(多分)。ヤマハの賢いルーターで、テレホとフレッツISDNを併用してきました(時間帯で接続先自動切換え)。思えばフレッツISDNも今日までです。テレホとフレッツISDNの解約は、保険の意味も含めてADSLの開通を確認したら解約します。プロバイダは切り替え過渡なので、当面は両方使える環境なので大丈夫です。
NTTまで直線で1.2km、微妙な距離ですね。しかもISDN併設環境です。これがどうでるか…。報告は本日中にいたしましょう。
■5月 8日(火)
はい、ADSLです。フレッツADSLです。速いです。ISDNと比べて。
はい、いきなり不具合連発です。遅くて話にならんです。ISDNよりはそりゃあ速いですが、600KB/S程度しか出ていません。ちなみに我が家はNTTから直線距離で2キロ以内です。ISDN併設環境の辛さでしょうか。実際のデータでもISDNの併設環境では、実測値で50%以下になることも珍しくないそうで。かつてはこれが大問題で、日本での導入は不可能とまでいわれてきました。現在はDualBitMapによるAnnexCによって、大方問題は解決されたといわれています。しかし通信できても遅くなるという事実だけは変わりません。これが、ISDNとの相性の悪さです。
とりあえず、できることを全て試すため、格闘第一回戦を展開。最初に電源関係を全て見直しました。電源のノイズは実際かなり影響の出る部分で、ここからの高周波はよくないです。で、徹底的にノイズ対策を施しました。減衰特性で2極間100k~100M、-10~-66dbという感じでここからのダメージは考えられなくなりました。結果はさほど効果なし。
続いて第二回戦。モジュラーケーブルの露出している部分をとりあえずツイストペアケーブルに変更。ツイストペアケーブルは、高周波のデジタルには欠かせないケーブルで、カテゴリ5のLANケーブルや、Ultra160SCSIなどにも使用されています。しかし、露出している部分だけでは効果なし。やはり、配管内のISDNと平行している部分がもっとも怪しそうです。
つづく。
■5月 9日(水)
第二回戦は、ISDN側にできる限りの妨害波を出さない対策。中継地点とローゼット寸前部分にフェライトのノイズキラーをかましたがこれも効果なし。
つづく。
■5月10日(木)
第三回戦はアース結線とMTU関連。アースは付近にアース端子がなく、これによる劇的な改善が見込めるという情報がないことも手伝って、却下。1割程度の改善は明らかに改善だが…。MTUはWin98にとっては深刻な要素でもあり、これによって本来の通信速度は半減する部分でもある。しかしWin2000にはやはり1割程度の改善効果しか望めない。
ここまでくると、カッド(Quad=通信ケーブルの束の単位)に含まれるISDNの影響か、収容交換機の影響か。こうなると、以前話した通り工賃自己負担による改善工事しかない。2万円はかかる。今日はNTTのADSLサービスに電話の予定。どうなることやら。
ちなみに現在までの総DL量は555MB。MP3は50曲程度。屁でもない。…そう言ってしまえば、560kbps程度でも充分速いのかもしれないが。
■5月10日(木)
第四回戦の所業は屋内配線の徹底したツイストペア化。ISDNと同一の配管を利用していることは以前にも述べたが、これがノイズの原因となっていることを考慮し、双方のケーブルをひたすらねじってツイストさせた。と、この作業中に配管への引き戻し用の針金が、引き抜き時に外れるというハプニングがあり大慌て。不幸中の幸いというか、同一配管のISDNラインから再度針金を結んで引き抜き、ADSLとISDNの両ラインを同時に引き戻すことで復旧した。我ながら、してやられた。
で、現在ISDNを結線せずにADSLの通信テストをしているが、結果はほとんど効果なし。ISDNの併設によるトラブルではなかったことは判明した。ここから先は、全てNTT内の原因解明と対処となる。もう普通の一般人が回線に手を施してどうにかなる領域ではなくなった。
怪我の巧妙だが、ISDNとADSLの併設による干渉は、意外なほど影響が少ないかもしれない。ADSLに躍起になって頑張っているハイエンドネットワーカーは、例外なくISDNを経験しているが、このISDNは切り捨てずとも問題なさそうなことは実証できた。2Ch構成で付加機能が豊富なISDN、いずれ光に切り替わったとしても既存の音声回線としてはやはり、充分すぎるほどのサービス内容で、たかがADSLのために切り捨てられないISDNユーザーは多いだろう。経費が千円ほど高くなるが、ISDNはそのままに、ADSL専用線を引くことをお勧めする。ISDNと併設することを前提としたプランで、フレッツADSLに限定されるが、初期費用などに電話使用権などの経費は一切必要ない。工事費用だけで、ISDNとADSLが使用できるようになる。我家の場合、FAX回線との併用、ISDN&PIAFS2.1のダイヤルアップサーバーの提供、それによるファイルの共有化&遠隔操作をしていた環境ゆえに、ISDNは手放せなかった。しかし、この併設によって、ISDN&PIAFS経由でADSLにアクセスする、WANの形態も実現した。これはこれで、大変便利である。
恐らくまだまだつづく。
■5月11日(金)
何より懸念としては、ブリッジタップの存在か、収容回線の問題か、そのいずれかの可能性まで絞れたともいえるし、逆に、距離等による根本的な問題も否定できなくなってきた。距離も実測の最短距離で1.5kmであり、しかしその間には湧き水だらけの断層と盛り土の鉄道がある。もしかしたら、2km以上あるのかもしれない。それなら、この560kbpsという数字は、ありがちなものと納得して、格闘記は最終回を迎えられるのだが。
今日こそ電話して聞いてみよう。事前調査をしなかったことが今さら悔やまれるが、特にそうした話もなく、忠告だけで工事日が決まったということは(ベストエフォートについては説明があった)、それなりの試験結果は出ていたのかもしれない。それとも、あくまで事後対処するつもりだったのだろうか??
距離は3.5km程度らしい。極端に速度が低下する距離ではない。1Mはなかなか厳しいとしても、500k代というのはいくらなんでも遅すぎる。損失については現在調査中。やはり何らかの「かまし」が効いていると思われる。
小耳に挟んだ噂を元に、ダメ元で試したところ、1割ほど速度が向上した。これにより、600Kにはどうにか届くようになった。そのダメ元な方法とは…。
極性の反転。こんだけ。
ISDNには存在した極性だが、アナログ回線はその概念はない。ADSLにもそれはないはずなのだが、例えばISDNのノイズには指向性があることも考えられる。ADSL側の極性を反転させることにより、単純に影響が少なくなることもあるらしい。もともと不安要素の多い通信手段だからこそ、こうした藪から棒な手段が通用するのかもしれない。この点は、アースなどにも言えそう。
■5月15日(火)
サポートがつながる。距離については即答。損失の詳細については未解答。対応については、「600kでてれば充分ですがご希望であれば2万5千円ください工事しますが速度が上がるとは限りません」予想通りの回答。わかりきってるそんなこと。ただ今までさんざ見てきた実例から考察するに、充分まだ出るはずなのだ。そこには列記とした原因があり、対処法も存在する。自分のこの環境に明らかな問題があるのだ。同距離の実例から見ても、明らかに遅いのだ。同じ程度なら私は何も言わない。問題があることは、既に明白なのだ。
まだまだつづくぞ。
■6月 5日(火)
モデムにアースをつけた。部屋が二階なので一苦労。配線は壁際をへろへろ。物はそれなりきちんとしているので、まあそれなりの効果は見込み済み。各所のMLやBBSでも改善報告多数。
結果は少なめに見て1割向上。オーバーヘッドは650を超えるだろう。平均値が500代になる事はなくなった。アースの設置は、保険や改善策というより、必須の安定化手段という結論。ADSLモデムにアースは必需品なのだ。
ちなみに、回線調整の効果は100~200程度しか出ていないという、絶対的な回線不備にしか効果がないそうです。これが500~600程度の場合、まあ遅くともきちんと通信できているということで、逆に画期的な効果が見込めないようです。あがっても1割とか、その程度の向上しか見込めない可能性が高いのです。つまり、その速度が距離によるものなら、収容回線をいじった程度でISDNとの干渉を避けられるはずもなく、ブリッジタップの場合は、そもそも500なんて数字は出ないそうです。
■7月16日(月)
KCOMがフレッツADSL。何を今更、ともいうが。それより大切な顧客であったはずのめったくりはどうなった? という疑問もあり。これについては、恐らく経営破たんを見越して、サービス展開を表向きには全くしていなかったのでは、といったところか。実際HP上でのアナウンスは一切なく、メールがただ一通。中身もかなり法外な値段で、KCOMがめったくりの肩代わりをするにも(恐らくマージンはあっただろう)、今ひとつ商品性に乏しかったことは否めまい。
目下ADSLの爆発的な普及は留まるところを知らないわけだが、KCOMにとってもそれはズバリ『頭の痛い』話だったはず。この点はフレッツISDNで出遅れた時と全く同じで、当時失った会員のことは、今回でも正しく憂鬱な課題であったはずなのだが…。
会社形態も、親会社たるKDDの変貌に伴い、身をそがれるような堕落振りを感じていた。日本テレコムの合併後「NEWEB」が生まれ、バックボーンは恐ろしく太くなったが、その時点でプロバイダ業務に陰りが出始める。KDDグループのプロバイダ業務を一手に担っていたKCOMの最大の顧客たる、親会社KDDが、直接プロバイダ業務を手がけるようになったため。KCOMの商品を見てもわかるとおり、元々の顧客ターゲットは大企業であり、KDDのネット事業の受け皿であった。一応NEWEBとの業務提携も促されていたようだが、明らかに既存のお荷物、KCOMをないがしろにするものだった。
その後、NTTがフレッツを全国展開し始めたときも、見事に乗り遅れた。経営体質が企業寄りだったにしても、この「事件」をキッカケに、通常のアクセスポイントユーザーは激減する。この傾向自体はどこのプロバイダにも共通するが、ことKCOMのそれは目を疑うほどの減りようである。最盛期の12時代はどこのAPも95%あたりまで、ユーザーが犇いていた。ところが、このフレッツが敷設されるや否や、みるみる使用率が減少していった。当時、KCOMはフレッツに対応しておらず、わずか数ヶ月のうちに、使用率すなわち、会員数そのものを、根こそぎ持っていかれてしまったわけだ。
そして、今回のADSLでも、同じ展開となっている。これの場合は、対応しないことがユーザーを奪われる理由には、なりにくいとは思う。フレッツISDNの場合は、波及速度の見誤りを落ち度としても、環境的には以降は容易かったはずで(元々KCOMはISDNユーザーのためのプロバイダだった)、逆に、容易に会員数を減らしてしまう失態の原因となった。残存会員が、もはやヘビーユーザーでも何でもない(可能性が高い)こと、実際常時接続に触手を動かさなかった(投資価値の低い)会員であるがゆえ、今回もADSL騒ぎに乗じ損ねたのだろう。また、ISDNユーザーの割合が極めて高いプロバイダゆえ、ADSLへの乗り換えも、事実相当の手間を要する。こうした「打算」は、実際根拠のない話ではないのだが、いつまでもこんな営業をしていては、どんどん会員数を失うだけなのに…。ただ、夢覚めやらぬKCOM信者は、実は未だに多い(私も)。後手に回りながらもサービスは難なく、会員数が減ったことで、現在トラフィックは恐ろしく安定している。NEWEBがDIONになった今でこそ、そのバックボーンはついにNTT陣営や第二電電陣営と比較しても、見劣りしないものとなった。ゆえに、WAKWAKと比較検討の結果、再乗り換えも目下検討中である。何分ブロードバンドは、バックボーンの品質がもろに影響する。
ちなみに、フレッツISDNの際も、So-netを比較テストした。KCOM時代の自分には話しにならないほど遅く、結局その折に、WAKWAKを選択した。結局So-netは復活しなかった。現在は電話代コミの格安プランで存続しており、フレッツADSLの接続はテスト不可能。今後も単なるサーバー利用目的で、際安プランでの存続となろう。ゆえに、フレッツADSLのプロバイダ一騎打ちは、WAKWAKとKCOMが、今その時を待っている、というわけだ。
■8月 1日(水)
KCOMにて接続中。
いい感じです。これなら復活させてもいいかもしれません。
しかし、OCNサポーターであるがゆえ、OCNはコミ・デ・プランなどにしてでも維持必須だし、WAKWAKもストリーミングのアニメ等が際立って豊富な反面、固定ではなくて従量制。バックボーンもトラフィックも、従量の上限も申し分ないし、これも切れない…。
常用することを大前提で、常時接続用のプロバイダを検討するなら??
KCOMは確かに捨てがたいが、今更戻して復活させるとなると、2500円という少し多めなコストは魅力を削ぐ。コンテンツもない。ISDNの128kを考えれば魅力なのだが、使用機会があるのかどうかもかなり疑問。ISDNルーターは確かに生きているものの、こいつの存在理由はPHS用のローカルAPだから無関係。結論……KCOMはタイプEで現状維持。
次のOCN。NSPIXP2=2Gという暴力的な接続のくせに、そのトラフィックは11時台で爆発する、それこそ初心者素人ざんまいのプロバイダ。はっきり言って、趣味ならともかく商用にダイヤルアクセスプランは疑問だし、業務用のプランとしてもフレッツADSLプランは、帯域がまるで確保できないのでペケ。商売上止めるわけにもいかないが、フレッツADSLには不向き。結論……これも最低価格プランに移行予定。
残るはWAKWAK。先ほどのとおり、今のところは充分申し分はない。しかし現状で思わぬ盲点が発覚。「マルチキャストのストリーミング垂れ流しができない!!」どういうことかというと、AVEXのようなビデオ放送を、あたかもテレビをつけっぱなしにするが如く、ストリーミングをBGVとして楽しむということ。WAKWAKでこれをやったら、果たして何時間で従量課金になるだろう?? 何せ通信量が法外なので、その請求額が想像するだけでも恐ろしい。仮に300kbpsだとすると、1秒間に37.5KB落ちてくる。1分で2.2MB、1時間で132MB、1日で3.1GBとなる。
…おい、あっという間じゃないか。
WAKWAKでテレビーミングはできましぇん。でも、それを考えなければBESTチョイスだろうなあ。HPで使用量累計が確認できるしね。とゆ~わけで、WAKWAKかねえ。やっぱ。
■8月15日(水)
今日はフレッツADSLの回線調整を予定している。机上調査では、ある程度原因が特定できたとのことで、その原因となるブリッジタップの取り外しを行う。これによって、どれほどの効果がでるかは、現時点では全く不明。しかしながら、机上調査の結果を鵜呑みにするなら、今日は記念すべき日となろう。ADSL格闘の、終戦記念日となるか。
目標は1Mオーバー。現在の損失は47dB(実測)。せいぜい実測で650kbpsといったところ。これを半減できれば、1Mの大台は達成できるかと思う。
結果報告。回線調整、その内訳はブリッジタップはずし。とりあえず1個はずしてみたものの、向上は1割。この程度の変化では、改善とならないため、無料。それはともかく、電話局からの距離が3.5kmともなれば、相当数のタップが使われており、その一つ一つをはずして、どれほどの回線品質が得られるか…。雲を掴むような、微妙でかつ面倒な作業である。
NTTはこの作業を、明らかに歓迎していない。今回の場合、1時間分の経費が無駄となったわけで、こんなことをいつまでも続けていれば、普通の企業ならつぶれる。
結果は、無料だったということで良しとするものの…。実は、派遣されたNTT-MEの社員が知人だったことが痛かった。社内でも我が家の工事は話題になったらしい。さらには「600も出てれば十分だ!」と(父の同僚佐○氏談)。タップなら2つくらいは外してもらってもよかったのだろうが、これが回りに回って無関係なところから、話を聞くことになりかねない。身内であるが故の苦しさか…。
測定サイト http://speedtest.pos.to/
測定時刻 2001/08/15(水) 15:17:51
回線種類 ADSL
回線業者 NTTフレッツADSL
プロバイダ wakwak
データサイズ 538.52kB
伝送時間 5.76秒
ホスト1 WebARENA 750kbps
ホスト2 WebARENA(2) 760kbps
ホスト3 pos.to 730kbps
ホスト4 pos.to(2) 740kbps
推定スループット 93.5kB/s
推定スループット 750kbps
コメント NTTフレッツADSLとしては標準的な速度です。(3/5)■2002年4月18日(木)
ADSL導入から早数ヶ月(数えるの面倒)、PC関連の店頭にはノイズ対策の各種製品が並ぶようになった。それらの効能は幾許のものか。既に対処らしい対処を完了し、投了したに等しい我が家の環境は、これら製品導入でどれほど変化があるだろうか。
結論から述べれば、速くなった。
今回の導入製品は、ISDNから出るノイズ対策としての、ツイストペアのモジュラーケーブルで、シールド処理とフェライトノイズキラー付のもの。それからNTT-ATのフィルタ、ノイズ除去DMJ(コモンモードチョークコイル内臓)フィルタ搭載のアダプタDMJ6-2H(CB、アマチュア無線などのノイズ用)。
ISDNのラインは、配管内でのツイスト化は出来る範囲で処理済。しかし今まで、並行する室内の配線は通常のケーブルが約5Mのさばっていた。ADSLのラインに関しては、極力短く処理していたものの、モジュラーから折り返して壁内の配管に添う形であったため、この部分で影響を多大に受けていた可能性は高い。この部分を、先のツイストシールドに変えたところ、ADSLに対するノイズが激減したらしい。
さらに、DMJ6-2Hを付ける。これも、更なるノイズ対策のために、ツイストシールドの30cmという超極短のケーブルで接続。この2つの効果で、920~930bpsを安定してたたき出すまでになった。800代からどうにかおさらばできた。ついでに、あまったフェライトを極短ケーブルに一巻きでかますと、940に到達した。これは勿論、家庭内新記録である。この時間帯での記録なので、今後塗り替えられる可能性もある。朝方6~7時代の状況を見てみたい。
■2002年11月29日(金)
数ヶ月前に申し込んでおいた、フレッツ・モヤの工事が来週に迫る。12MのADSL。しかしここに来て急展開。ついに我が町日野市でもBフレッツサービスが開始となる。時期は来年3月。とりあえずそれまでのつなぎとして、フレッツ・モヤを選択することとする。モデムが最後までレンタルで済んだことは幸いであった。期間的にも損はしていない。モデムには当初躊躇があったが、現在のBA5000PROならUPnPに対応し、実測スループットで40Mに迫る数字をたたき出しもするという代物なので全然OK。ついでに言えば、フレッツなら2セッション対応であるから強い。プロバイダを2つ同時接続。BA5000PROならではの芸当。これにより、プロバイダのスループットを上回る広帯域を実現するという寸法。
■2002年11月30日(土)
本日新しいモデムが到着。1.5M~12Mまで自動的に対応する新製品らしい。12Mになるのは2日からだが、とりあえずモデムだけでも準備しておくこととする。で、繋いでみたらびっくり。スループットが1M超えました。ウソだろ?って感じですが、超えてます。それとも、既に12Mになっているのでしょうか? いやそれはないはず。それにしても、いったいどんな影響で速くなったのか、全くわかりません。とにかく速くなりました。
現状で、スループット1.12Mbps。この調子で12Mに切り替えた場合、どれほどの数字をたたき出すのでしょう?遅くとも3M、4M程度出れば御の字と考えていたのですが、この様子では結構期待できるのかもしれません。
測定サイト http://www.bspeedtest.com/ v2.0.8
測定時刻 2002/12/01 14:18:29
回線種類/線路長 ADSL/3.5km
キャリア/ISP NTT flet's ADSL 1.5Mbps/wakwak
ホスト1 WebArena(NTTPC) 1.16Mbps(539kB,4.0秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 1.18Mbps(539kB,4.0秒)
推定最大スループット 1.18Mbps(147kB/s)
コメント NTT flet's ADSL 1.5Mbpsとしては速いほうです。(2/5)■2002年12月 2日(月)
ADSLは今日から12M。になったのか? 遅え。1.5Mと殆ど変わらん。1.19>1.30。速度向上には違いないが、高々100k程度向上しても、誤差の範囲に過ぎん。それともまだ、工事が完了していないとか? とか? と疑ってみたくなる。
測定サイト http://www.bspeedtest.com/ v2.0.8
測定時刻 2002/12/02 13:49:55
回線種類/線路長 ADSL/3.5km
キャリア/ISP NTT flet's ADSL 12Mbps/wakwak
ホスト1 WebArena(NTTPC) 1.29Mbps(758kB,4.8秒)
ホスト2 at-link(C&W IDC) 1.30Mbps(539kB,3.5秒)
推定最大スループット 1.30Mbps(163kB/s)■2003年3月4日
Bフレッツ敷設まであと3週間。ADSLよさようなら、もう二度とお世話になりません。ISDNとBフレで頑張れマイ拠点。ルーターはNTT-MEのBA8000を投入済み。スループットは実測で91Mbpsのバケモノ。後はWinMXし放題。Winny? あんなポート固定も出来ないヘボなんぞわしが使うか。惜しむはVPN環境が構築できないこと。VPNサーバー機能搭載ルーターなら、インターネット経由でリモート出来るのだが、現状ではISDNもしくはPIAFS経由。VPNならAirH"という手もあったりするので、実は現在最も切望する環境でもある。
■2003年3月26日
月曜日に工事が完了。Bフレッツニューファミリータイプ。100Mのベストエフォート。現在実測で50Mbpsを余裕で超えている。物凄く速い。コンテンツに乏しいため、その実測を生かす環境ではないが、恩恵には与れる。WinMXのファイル送信でさえ、相手のオーバーヘッドまでで、こちらの実測をフルで発揮することもない。10人束でかかってきても、ソフトの処理が追いつかないし、HDDがやかましい。今更ながら、Brobaのコンテンツを最高品位で堪能できる。ゼータガンダムを楽しむ。
WinMXは以前より1次接続。モニタ導入済みで自動カウンターが威力を発揮。こちらのQに気づいてくれれば、相手は自分の1000以上もの共有群から好きなものを最高速度で自動交換。こちらも、相手が高速で自動と判れば最高速で落とせる。もうWinnyなど話にならない。CD1枚分も数分とかからない。
孤立した環境では、まるで役に立たないことも事実。ネットワークストレージで、各種の利用法もあろうか。サーバ擁立も課題。仕事場でも光化が進んでいるので、各種巨大ファイルをP2Pでやり取りするのも手。仕事場から自宅PCにぶっこむには、やはりFTPが一番手軽。となると、やはりサーバー初号機のHDD容量拡大は急務か。
それにしても、この速度を有効活用するにはアイデアと技術が最大限に必要。規格先行で前倒ししたのだから、それに見合うものを早急に装備しなければならない。これまでのADSLと比べても、速度は50倍にもなっているのだから。でもコストは50倍になっていない。安い買い物だ。
お荷物プロバイダのOCNのコース変更では、基本料が3ヶ月間無料となる。何やら色々と頑張っている気配もあり(こと企業努力に関しては、意外にも、今まで利用した5つのプロバイダ中最強なのだが)、その無料期間中は様子を見ることにする。プライマリは相変わらずWAKWAK。100M環境のBフレでも、申し分のない品質は当初から見込んだ通り。コース変更も、当日にして約1時間で切り替えという気の利いた内容も、やはりピカイチ。AirH"も含めたモバイルユースも完璧で、ここは一押しにして未だ最有力。プロバイダとは、必ず痒いところに手が届かないことが、1つは必ずある。そうした不備を長らく引きずることも、しばしばある。それがどんなに優れたプロバイダでも、だ。例えばSo-netのWEBサーバもお荷物。キラーコンテンツを抱えているので、これは殺せない。OCNこそお金を払うだけのプロバイダ。WAKWAKの質実剛健さと比べると、何とも言葉がない。それが無料なら、その間だけでも、企業努力を見守ることとする。So-net同様、最低価格プランに移行することは、無料期間終了時の決断事項には変わりないのだが。■2003年4月23日
WinMXの最大転送速度は7000KB/s。そんな相手は見たことない。光を相手に3~4人でもまだまだ余裕。一般的なBフレ100Mの速度は20Mbps程度らしい。相手の速度も結局2000KB/sを超えることは全くない。5人くらいでどうにか4MB/sなのだから、はっきり言って持て余しもいいところ。5MB/sオーバーで余裕綽々のダウンローダーはいないのか? 俺だけか? おめえら遅すぎるぜ。
ISDN64kにして6.2KB/s、ADSLは変動激しく50~400KB/s。ケーブルもこれに同じ。極たまに700KB/sあたりに迫ってくる漢もいるが、10Mbps程度の光かもしれない。同じ光でも、10Mと100Mでは相当に差が出る。理論値で10倍だが、実測ではPPPoEによる損失があるため10Mなら9M弱、100Mなら50Mも出れば上出来。7000KB/sという数字は52Mbpsであるから、これでほぼ帯域をフルに利用している計算。現実にそれだけ速い状況は、アクセス閑古鳥の高速サーバーでギガボーン直結などでないと、なかなか出ない数字でもある。一般的なWEBサーバーでさえ、2000KB/sも出ないのだ。ウチはWEBサーバより速いってわけだ。中島悟や鈴木亜久里も真っ青だぜ。
測定サイト http://www.bspeedtest.jp/ v2.3.2
測定時刻 2003/04/27 08:38:03
回線種類/線路長 FTTH/-
キャリア/ISP NTT Bフレッツ ニューファミリー/wakwak
ホスト1 WebArena(NTTPC) 54.9Mbps(16870kB,2.6秒)
ホスト2 SAKURA 60.0Mbps(16870kB,2.3秒)
推定最大スループット 60.0Mbps(7498kB/s)
コメント NTT Bフレッツ ニューファミリーとしてはかなり速いです!おめでとうございます。(1位/5階級中)